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ここでは、具体的な症例も交えながら、NKT細胞標的治療がどんな人に有効な治療なのかを解説しています。その効果についても分かりやすくまとめているので参考にしてください。
NKT細胞標的治療は、がん細胞に対して攻撃を行う細胞(T細胞・NK細胞)を長期間にわたって活性化し、持続的ながん攻撃を行える免疫療法です。そのため、初期のがんや末期がんなどステージ・進行度合いにかかわらず有効です。
実際、「結腸がん・腹膜播種・皮膚移転・ステージⅣ」で担当医から「もう行える治療はない」と告げられた患者がNKT細胞標的治療を受けて回復の兆しを見せたなど、末期のがん患者の治療例も多くあります。
活性化したNKT細胞が優れた働きを発揮することは分かっていますが、まだ現時点では、がんの三大療法(標準治療)とされている「外科療法」「放射線療法」「化学(薬物)療法」の仲間入りはしていません。
これらに仲間入りするには、働きが優れていることだけではなく、がん患者に投与すれば確かに効果が得られるという客観的なデータを示して実証し、厚生労働省からのお墨付きを得る必要があります。いわゆる「エビデンス」が必要なわけです。
そのため、NKT細胞標的治療も現在、標準治療となるべく、臨床実験などにより日々エビデンスを積み重ねています。
ここで、ひとつ臨床実験の結果をご紹介しましょう。理研と千葉大学との共同で行われた、「進行・再発した非小細胞肺がんの患者17人」を対象とした研究の結果です。
肺がんは、初期で見つかれば手術による切除も可能ですが、再発や進行で手術が難しい場合には完治を望める治療法がなく、予後の悪さで知られるがんです。実際、非小細胞肺がん患者が標準治療を行った後の生存期間は、中央値で「8ケ月程度」であり、非常に短いことが分かります。
そんな非小細胞肺がん患者を対象に実施された上記臨床試験の結果、なんと、17例の平均生存率が「17.2ケ月」となりました。標準治療の場合の2倍を超える延命に成功したということです。また、17例のうち6割(10例)は、NKT細胞の活性化を示すIFN-γ(インターフェロン・ガンマというサイトカイン)の分泌が顕著となり、延命効果は「31.2ケ月」となりました。これは標準治療の場合の約4倍にも及ぶ結果です。
この臨床結果を端的にまとめると、「余命8ケ月を宣告され、あとは痛みを和らげるなど緩和ケアを行うしかないとされていた末期の肺がん患者が、およそ3年間も長く生きられた」ということになります。驚くべき結果と言えるのではないでしょうか。
この臨床試験後、術後肺がんや頭頚部がんといった異なるがん種での研究も実施され、進行肺がん同様の有効性を示す結果が出ています。
こうした結果を見れば、「なぜそのような良い結果が得られているのに、標準治療にならないのか?」と疑問を覚える方も多いと思います。実は、あまりに結果が良すぎたことで、かえって慎重に検討すべきとの判断がされてしまったのです。そのためNKT細胞標的治療は、現在も、臨床結果を積み重ねて標準治療を目指している段階です。
冒頭で紹介した「結腸がん・腹膜播種・皮膚移転・ステージⅣ」でもはや行える治療がないと言われてNKT細胞標的治療にたどり着いた例のほかにも、「乳がん・肝臓と腋窩リンパ節および皮膚移転・ステージⅣ」で手術や抗がん剤治療は受けたくなくホルモン療法で良い結果が出ずにNKT細胞標的治療を行った例や、「右肺扁平上皮癌・リンパ節転移・ステージⅢ」でそれまでの標準治療の経緯に不安を覚え副作用も軽減できるNKT細胞標的治療に至った例など、症例は多くあります。
当サイトでも一部紹介していますので、ぜひご覧ください。
『がんと闘うNKT細胞標的治療(伊東信久)』という書籍では、上記の例を含めた具体的な症例やその治療効果などがくわしく紹介されています。
理研免疫再生医学によるNKT細胞標的治療「RIKEN-NKT®」を提供している伊東くりにっくの伊東先生による著書。
体内にある“免疫のリーダー”
NKT細胞を活性化して、
がん細胞を攻撃する
「NKT細胞(ナチュラルキラーT細胞)」を人工的に活性化し、免疫を高める治療法です。
NKT細胞は、敵(がん)の特徴を認識し、総攻撃することも、長期にわたって記憶することも可能。
ほかの免疫細胞が分業している仕事を、自身で行いつつ、ほかの免疫細胞に指示を出せるという、免疫のリーダー的役割を果たしています。
成分採血
提携医療機関に外来。受療適格性判断のための血液検査をおこなったのち、約1週間後に成分献血を実施します。
ベッドに横になった状態で、4~5時間かけて特定の成分だけを保存する方法で、日本赤十字での成分献血と同様の方法で行われます。
この採血した単核球(リンパ球、単球)の層を細胞培養施設に移送します。
培養
単核球層から単球(白血球の3~8%を占める白血球の成分の一種。感染に対する防衛の開始に重要な細胞のこと)を単離し、樹状細胞へ分化誘導します。
結合
分化誘導された樹状細胞は、未熟な状態です。
これを十分に成熟化させるために引き続き培養し、免疫活性化物質を添加してNKT細胞を活性化する細胞を作り上げます。
この技術は理研免疫再生医学の特許であり、RIKEN-NKT™において使用されています。
また、この免疫活性化物質は、GMP製造(医薬品の製造管理及び品質管理の基準)され、理研免疫再生医学が独占的権利を持っています。
これらの技術は、理研免疫再生医学と提携しているクリニックに提供されています。
体内に戻す
成分採血から2週間後に、NKT細胞を活性化するための細胞(目的細胞)が医療機関に戻されます。医療機関にて、-80℃以下で凍結保存し、患者様が外来したときに、皮下注射または静脈への点滴により体内に目的細胞を戻します。日帰りでの治療になります。
理研発のメディカルサイエンス企業である、株式会社理研免疫再生医学では、NKT細胞標的治療に必要な薬剤や培養方法などを開発して、提携医療機関や共同研究機関等との協力により、保険外診療としてNKT細胞標的治療技術を普及することに努めています。
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