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「免疫システム全体を活気づけ、がん細胞を攻撃するための士気を高めるアジュバント(助けるという意味)作用」「樹状細胞の成熟化」「がん細胞への直接攻撃」「免疫抑制の解除」「がん細胞に栄養を送るための血管新生の阻害」「長期の免疫記憶」などの働きによって、がん細胞への持続的な攻撃を可能にするNKT細胞標的治療。
これらのNKT細胞の力や働きの詳細は、以下のページにまとめています。
どのようながん種・ステージにも適応し、もちろん「結腸がん」でも治療を受けられます。
実際に「結腸がん・腹膜播種・皮膚移転・ステージⅣ」と診断され、NKT細胞標的治療を受けた患者さんの症例を以下で見てみましょう。
自国の中国で結腸がんの診断を受けた、中国人のDさん(60歳・男性)。手術を受け、抗がん剤治療も行い、できることはすべてやりましたが、結果は出ず。
担当医からは、「もうこれ以上行える治療はない」と言われてしまいました。
しかし諦めきれなかったDさんは、まだできることはないだろうかと、インターネットで治療法を検索。そこで、日本にNKT細胞標的治療という免疫療法があることを知ったのです。コロナ禍ではあったものの、人道的見地から外務省の許可が下り、Dさんは、奥さま付き添いのもと医療ビザで来日しました。
来日当初、腹膜播種があるほか皮膚転移もしており、ストーマ(人工肛門)の周辺はとりわけひどく荒れていました。食事も自分では行えないため、心臓近くの太い静脈から点滴で水分・電解質・栄養を摂る「中心静脈栄養(IVH)」を行っているなど、その状態は末期でした。そこで、全身管理が行える医療設備が整った近隣の総合病院で点滴などの処置を受けながら、NKT細胞標的治療を行うことになりました。
そして迎えた、初回の投与日。あまりに状態が悪く4回目の投与までもたない可能性があったため、1回で2回分(2アンプル)の投与が行われました。その後2回目、3回目の投与も何とか行うことができ、治療を終えてDさんは帰国しました。滞在期間は3ケ月ほどでした。
医療ビザでの滞在だったため、通常行われる治療後の検査などはできませんでしたが、外見から分かる範囲での皮膚転移の状態は改善し、ストーマ周囲もきれいになっていました。そして何より、Dさん本人が来日時と比べて元気を取り戻した様子でした。その様子を見た奥さまの表情にも、安堵がうかがえました。
ただ、末期の状態であったため、1クールの治療のみで完治することは考えづらく、再度来日が必要になると考えられます。帰国後に検査を受け、その結果を見ながら今後の治療を検討していくようです。
※この症例は、「がんと闘うNKT細胞標的治療」に掲載されています。当著では、その後の経過などについても、くわしく紹介されています。
理研免疫再生医学によるNKT細胞標的治療「RIKEN-NKT®」を提供している伊東くりにっくの伊東先生による著書。
上記Dさんのケースのように、末期(ステージⅣ)の結腸がんであっても、NKT細胞標的治療は有効に行えます。
また、結腸がんだけでなく、他のがんを診断された患者さんでも、同様に良い経過が見られているケースがいくつもあります。
当サイトでは、そういったケースの中から、「胃がん」、「肺がん」、「乳がん」、「咽頭がん」でそれぞれNKT細胞標的治療を受けた患者さんの症例を紹介しています。
大腸は食べ物が胃から小腸を経て、最後に通る臓器です。長さは1.5〜2mほどの臓器で、結腸(盲腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸)と直腸に分かれます。
大腸がんはこの大腸に発生するがんです。がんの種類は、良性のポリープからがん化するもの、正常粘膜から発生するものがあります。日本人の特徴として、S状結腸と直腸にがんができやすいといわれています。
2019年に大腸がんと診断された数は、部位別がん罹患数の中で男女とも2位の155,625例(男性87,872例、女性67,753例)となっています。人口あたりの罹患率は123.3 例(男性143.1 例、女性104.6 例)(人口10万対)です。
大腸がんの初期段階では、ほとんど症状がなく進行することで出ることが多くあります。
代表的な症状は、便に血が混じったり、便の表面に血が付着したりすることです。さらに進行すると、慢性的な出血のために貧血症状が現れることがあります。
また、腫瘍が大きくなることによって腸が狭くなってしまい便秘や下痢、便が細くなる、便が残る感じがする、おなかが張るなどの症状が起こったりすることもあります。更に進行すれば、腸閉塞になり、便が出なくなってしまうこともあります。
大腸がんは大きく分類すると、腺がん(せんがん)・扁平上皮がん(へんぺいじょうひがん)・腺扁平上皮がん(せんへんぺいじょうひがん)に分けられます。
また、その他の腫瘍として「間葉系腫瘍(GIST)」「神経内分泌腫瘍(NEN)」「リンパ腫」といったものが挙げられ、手術をメインとしたさまざまな方法で治療を行います。
大腸がんの確定診断のためには大腸内視鏡検査が必須であり、実施すると大きさや正確な位置がわかります。多くの場合、同時に組織が採取され良性・悪性の診断がなされます。
ここでは、大腸がんの種類(組織型)について詳しく解説しているので、チェックしてみてください。
大腸がんの大半が腺がんと言われています。腺がんは、高分化型腺がん(こうぶんかがたせんがん)や低分化型腺がん(ていぶんかがたせんがん)があり、大腸がんの8~9割が高~中分化型腺がんとされています。低分化型腺がんや粘液がんは1割以下です。
大腸がんの大部分は、潰瘍のような「潰瘍限定型」と呼ばれるものが発生し、その周囲に防波堤のようにがんができると言われています。
多くは、腺管形成の盛んな高分化型腺がんなのが特徴に挙げられます。比較的リンパ節転移が少なく、手術後の成績も良好だとされています。
大腸がんの組織型をチェックすると腺がんが非常に多く、扁平上皮がんは少ない傾向にあります。
前述の通り、大腸がんの組織型をチェックすると、腺がんが最も多いです。腺扁平上皮がんも扁平上皮がんと同様で、発症する頻度は稀だと言われています。
大腸がんの治療法はさまざまありますが、がんの深さに加え、転移や浸潤といった身体の状態から総合的に判断して決めていきます。がんの種類や治療について不明点がある方は、主治医に確認するようにしてください。
大腸がんの病期(ステージ)を知るには2つの指標があります。まず、進行度を0期〜Ⅳ期に分けたもので、以下のような分類になります。
0期 | がんが粘膜内にとどまる |
---|---|
Ⅰ期 | がんが固有筋層にとどまる |
Ⅱ期 | がんが固有筋層の外まで浸潤している |
Ⅲ期 | リンパ節転移がある |
Ⅳ期 | 血行性転移(肝転移、肺転移) または腹膜播種(ふくまくはしゅ)がある |
もう一つの指標は深達度です。大腸がんは、まず粘膜に発生して大腸の壁の中を深く進んでいきます。がんがどこまでふかいところまで進んでいるのかを表すのが深達度です。アルファベットの大文字「T」に数字とアルファベットの小文字をつけて表示します。Tis〜T4bに分類され、数字が大きくなるほど、大腸がんが深く広がっています。また、TisとT1は早期がん、それ以降は進行がんと呼ばれます。
Tis | がんが粘膜内にとどまる |
---|---|
T1 | がんが粘膜下層にとどまる |
T2 | がんが固有筋層にとどまる |
T3 |
がんが固有筋層を越えているが漿膜下層 (漿膜がある部位) または外膜 (漿膜がない部位) までにとどまる |
T4a | がんが漿膜を越えた深さに達する |
T4b | がんが大腸周囲の他臓器にまで達する |
大腸がんの手術には内視鏡を使用したものと、開腹する外科手術があります。内視鏡手術は開腹手術と比較して、身体への負担も少なく安全性も高いです。
しかし、治療の適応は、がんがリンパ節に転移している可能性がほとんどなく、技術的に切除できる大きさと部位にある場合です。がんの深さでいうと粘膜下層への広がりが軽度(1mm)までにとどまっている場合になります。
一方で開腹手術では、がんの部分だけでなく、がんが広がっている可能性のある腸管とリンパ節も切除。
がんが周囲の臓器にまで及んでいる場合は、可能であればその臓器も一緒に切除します。
結腸がんでは、がんのある部位から10cmほど離れたところで腸管を切除することとなるでしょう。
また、発生部位により、切除する腸管の範囲が決まります。直腸がんの場合には、骨盤内の深く狭いところにあり、周りには前立腺・膀胱ぼうこう・子宮・卵巣があるため、がんの部位や進行状況により、直腸局所切除術・前方切除術・直腸切断術・括約筋間直腸切除術の中から適切な方法を選びます。
大腸がんの薬物療法では、「手術後の再発を防ぐ目的で行う、補助化学療法」と「手術によりがんを取りきることが難しく、症状を緩和する目的で行う、切除不能進行・再発大腸がんに対する薬物療法」の2種類があります。
補助化学療法では、Ⅲ期または再発のリスクが高いⅡ期の大腸がんの場合に行うことが推奨されています。細胞傷害性抗がん薬を6ヶ月間投与するのが一般的です。
切除不能進行・再発大腸がんに対する薬物療法では、主にQOL(生活の質)の向上を目的としておこなわれます。
ただ、この段階で薬物治療をおこなうには、少なくとも、自分で歩くことができ、身の回りのことを行える・肝臓や腎臓などの主な臓器の機能が保たれている・ほかに重い病気がない、などの条件を参考にして総合的に判断することになります。
大腸がんの放射線治療は、主に2種類あります。1つ目は切除が可能な直腸がんで、骨盤内での再発予防のため手術前におこなわれる、補助放射線治療です。ほとんどの場合薬物治療と同時におこないます。
もう1つは、直腸がんなどの骨盤内の腫瘍による痛みや出血、便通障害、骨への転移による痛みや骨折の予防、脳への転移による吐き気、嘔吐、めまいなどの神経症状などを改善する目的で行われ、腹部や頭部などの目的でおこなわれる、緩和的放射線治療です。ほとんどのケースで症状の改善が見られます。
体内にある“免疫のリーダー”
NKT細胞を活性化して、
がん細胞を攻撃する
「NKT細胞(ナチュラルキラーT細胞)」を人工的に活性化し、免疫を高める治療法です。
NKT細胞は、敵(がん)の特徴を認識し、総攻撃することも、長期にわたって記憶することも可能。
ほかの免疫細胞が分業している仕事を、自身で行いつつ、ほかの免疫細胞に指示を出せるという、免疫のリーダー的役割を果たしています。
成分採血
提携医療機関に外来。受療適格性判断のための血液検査をおこなったのち、約1週間後に成分献血を実施します。
ベッドに横になった状態で、4~5時間かけて特定の成分だけを保存する方法で、日本赤十字での成分献血と同様の方法で行われます。
この採血した単核球(リンパ球、単球)の層を細胞培養施設に移送します。
培養
単核球層から単球(白血球の3~8%を占める白血球の成分の一種。感染に対する防衛の開始に重要な細胞のこと)を単離し、樹状細胞へ分化誘導します。
結合
分化誘導された樹状細胞は、未熟な状態です。
これを十分に成熟化させるために引き続き培養し、免疫活性化物質を添加してNKT細胞を活性化する細胞を作り上げます。
この技術は理研免疫再生医学の特許であり、RIKEN-NKT™において使用されています。
また、この免疫活性化物質は、GMP製造(医薬品の製造管理及び品質管理の基準)され、理研免疫再生医学が独占的権利を持っています。
これらの技術は、理研免疫再生医学と提携しているクリニックに提供されています。
体内に戻す
成分採血から2週間後に、NKT細胞を活性化するための細胞(目的細胞)が医療機関に戻されます。医療機関にて、-80℃以下で凍結保存し、患者様が外来したときに、皮下注射または静脈への点滴により体内に目的細胞を戻します。日帰りでの治療になります。
理研発のメディカルサイエンス企業である、株式会社理研免疫再生医学では、NKT細胞標的治療に必要な薬剤や培養方法などを開発して、提携医療機関や共同研究機関等との協力により、保険外診療としてNKT細胞標的治療技術を普及することに努めています。
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