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「樹状細胞を成熟化」「免疫システム全体を活気づけ、がん細胞を攻撃するための士気を高めるアジュバント(助けるという意味)作用」「がん細胞への直接攻撃」「免疫抑制の解除」「がんに栄養を送るための血管新生の阻害」「長期の免疫記憶」といった作用により、がん細胞への持続的な攻撃を可能にするNKT細胞標的治療。ステージ(進行度)にかかわらずどのようながん種にも適応し、もちろん「胃がん」の場合にも治療を受けられます。
上記のNKT細胞の力や働きについての詳細、こちらにまとめています。
実際に「胃がん」を患い、NKT細胞標的治療を受けた人の例を以下で見てみましょう。
胃痛で消化器専門クリニックを受診したAさん(42歳・女性)は、内視鏡検査の結果、胃がんと診断されました。がん専門病院で手術を受けることになったのですが、実際に開腹して中を見てみると腹膜幡種があり、「スキルス胃がん・腹膜幡種・ステージⅣ」であることが判明。そのため、一旦お腹は閉じ、抗がん剤治療を2クール行った後で改めて手術を行い、胃を1/3ほど切除しました。
手術後、体力が回復したら抗がん剤治療の3クール目を実施する予定でいましたが、このとき、Aさんはすでに心身の限界を迎えていました。ヘルペスや全身の倦怠感、貧血、食欲不振など、これまでに行った2回の抗がん剤治療による副作用が強く出ていたのです。
そんなときにAさんは、親戚が医師だったことで、たまたま「NKT細胞標的治療」のことを知りました。そして、チャレンジしてみることにしたのです。
珍しいケースですが、Aさんの場合、NKT細胞標的治療の1度目の投与の後、39.6℃という高熱および頭痛が起こりました。解熱剤の投与ですぐにおさまり、2回目以降は何の症状も出ませんでしたが、これは新型コロナウィルスのワクチン接種による副反応同様、免疫の活性化により起こった副反応と考えられます。そのため、医師は逆に効果も期待できると感じました。
そして実際、4回目の投与後1週間ほどで、胃がんの腫瘍マーカー(CA19-9)の数値が治療前の「200」から「67」にまで下がっていたのです。この結果にAさんはとても喜び、3クール目の抗がん剤治療は受けずに、NKT細胞標的治療のみ続けることを希望しました。担当医も調子が良さそうなAさんを見て、「様子を見ましょう」との判断をし、3クール目の抗がん剤治療は延期となりました。
※この症例は、「がんと闘うNKT細胞標的治療」に掲載されています。当著では、その後の経過などについても、くわしく紹介されています。
理研免疫再生医学によるNKT細胞標的治療「RIKEN-NKT®」を提供している伊東くりにっくの伊東先生による著書。
上記Aさんのケースのように、進行が進んでしまったステージⅣの胃がんであっても、NKT細胞標的治療によって腫瘍マーカーの数値が改善されることがあります。
また、胃がんにかぎらず、他の種類のがんを患った患者さんでも、同様に良い経過が見られているケースがいくつもあります。
当サイトでは、そういったケースの中から、「肺がん」、「乳がん」、「結腸がん」、「咽頭がん」でそれぞれNKT細胞標的治療を受けた患者さんの症例を紹介しています。
胃がんとは、胃の内側を覆っている粘膜の細胞が何らかの原因でがん化して無秩序に増えることによって発生します。
大きくなり、少しずつ粘膜下層や固有筋層、一番外側の薄い膜である漿膜へと外側に深く進んでいきます。がんが深く進行していくと、転移の確立も高まるとされているのです。
がんがより深く進んでいくと、漿膜を超えて近くの肝臓や大腸、膵臓など他の臓器へ広がってしまいます。このように、周囲へがんが浸みるように広がっていくことを浸潤(しんじゅん)と呼ぶのが特徴的。
がんが漿膜と呼ばれる薄い膜の外側を超えてしまうと、お腹にがん細胞が散らばってしまう「腹膜播種」と呼ばれる状態を引き起こすことがあります。
また、がん細胞は血液やリンパ液の流れに乗って、胃から離れたほかの臓器に転移が生じるケースもあるのです。
全国がん登録罹患データによりますと、2019年に胃がんと診断されたのは124,319例であり、内訳は男性85,325例、女性38,994例でした。
胃がんは大腸がんの次に、日本人に多く見られるがんです。
日本医師会によると、一生のうちに胃がんと診断されるのは、男性ではおよそ9人に1人、女性はおよそ19人に1人となっています。
胃がんは、早期だと自覚症状がほとんど見られず、進行しても症状がないケースがあります。見られやすい症状は、以下の通りです。
また、がんは出血することがあり、貧血や黒っぽい便(血便)などの症状が見られることがあります。
しかし、このような症状は胃炎や胃潰瘍などでも見られることが特徴的。胃炎や胃潰瘍などで内視鏡検査を受けて、偶然がんが発見されるケースもあります。
食事がつかえたり体重減少が見られたりするといった症状がある場合、進行しているがんの可能性もありますので、気になることがある方は早めに医療機関を受診するのが望ましいです。
胃がん治療は、がんの性質、進行度を表す病期(ステージ)や全身状態などに沿って検討していきます。胃がん治療を決めていくため、以下について調べます。
病期は、ローマ数字を用いるのが一般的です。胃がんの場合、進行具合に合わせてⅠ期〜Ⅳ期まであり、病期を進行度(ステージ)と呼びます。
進行度は、以下のTNM分類の組み合わせによって決まります。
胃がんの治療方針を決定するための進行度(ステージ)は、臨床分類と病理分類の2つがあるのが特徴的。
T1 | がんが粘膜・粘膜下層にとどまる |
---|---|
T1a | がんが粘膜層でとどまる |
T1b | がんが粘膜下層でとどまる |
T2 | がんが固有筋層に入るもしくは浸潤 |
T3 | がんが固有筋層を超え漿膜下層に浸潤 |
T4a | がんが漿膜を超えて胃の表面に見える |
T4b | がん外の表面に出て、なおかつ他の臓器に広がる |
胃がんの3大治療法は、内視鏡的切除・外科手術・化学療法だとされており、これらにプラスして、緩和ケアも初期から実施していきます。
がんの3大治療法は、手術療法、放射線療法、化学療法ですが、胃がん治療では放射線療法はほとんど実施されません。(日本の場合) 胃がんには放射線はあまり反応しないという性質があることと、病変部の切除が胃がん治療の基本的方針とされているからです。
放射線療法は、切除困難な進行がんや、再発してしまった胃がん、抗がん剤が効かない進行がんに対して補助的に取り入れています。
がんが粘膜層にとどまっているケースが対象です。手術よりも身体への負担が少なく、胃も残るため、食生活へ影響しにくいとされています。がんが内視鏡で取り切れなかったり深さが粘膜下層まで達していたりするケースでは、後日、追加の手術療法が必要となります。
噴門や幽門など、全て切除する治療。胃の機能が失われるため、術後の対策が必須です。
幽門側と呼ばれる胃の出口周辺(胃の下のほうを3/2から5/4)取り除きます。
胃の下側や出口周辺に病巣があるケースが対象であり、胃がんの手術の中で症例が多いとされています。
噴門部と呼ばれる胃の入り口(胃の上部3/1から4/1ほど)取り除きます。
胃がんの手術の中でも少ないとされているのが特徴的。
幽門保存胃切除という幽門部の一部を取らずに残す方法や、噴門と幽門を残す術式などもあります。
胃がんでは、手術でがんを取りきるのが困難な進行がんや再発胃がんに対して行われるケースと、手術後の再発を予防することを目的に実施されるケースがあります。
リンパ節への転移なども考慮して、術前に化学療法を行うこともあります。
胃がんには、細胞障害性抗がん薬や分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬などを用いるのが特徴的。これらの薬を単独もしくは組み合わせによって、点滴または内服で行われています。
私たちの身体に発生したがん細胞は、免疫の力によって取り除かれます。免疫は、免疫細胞と呼ばれる血中の白血球などが重要な役割を担っているのが特徴です。このうち、リンパ球の1つである「T細胞」には、がん細胞を攻撃する性質を備えており、免疫療法において重要な役割を持っています。
しかし、がんがT細胞の働きを抑えてしまうようになると、免疫ががん細胞を取り除ききれなくなることがあるのです。 免疫ががん細胞を攻撃する力を保つことによって、免疫本来の力を使ってがん細胞を攻撃する治療のことを「免疫療法」と呼びます。
免疫療法には、以下のものがあります。
効果が証明されている免疫療法で使う主な薬剤は、免疫チェックポイント阻害薬と呼ばれるものです。この薬は、免疫ががん細胞を攻撃するパワーを維持する働きがあるとされています。
効果が明らかになっていない治療は、かかる費用がすべて自費になるものと、研究段階として行われるものに分類されます。病状や全身の状態によって適している治療法は異なりますので、主治医にしっかりと確認するようにしてください。
もしも、主治医に言い出しにくい場合、受付や看護師、がん診療連携拠点病院などにあるがん相談支援センターなどへ相談するとよいでしょう。
体内にある“免疫のリーダー”
NKT細胞を活性化して、
がん細胞を攻撃する
「NKT細胞(ナチュラルキラーT細胞)」を人工的に活性化し、免疫を高める治療法です。
NKT細胞は、敵(がん)の特徴を認識し、総攻撃することも、長期にわたって記憶することも可能。
ほかの免疫細胞が分業している仕事を、自身で行いつつ、ほかの免疫細胞に指示を出せるという、免疫のリーダー的役割を果たしています。
成分採血
提携医療機関に外来。受療適格性判断のための血液検査をおこなったのち、約1週間後に成分献血を実施します。
ベッドに横になった状態で、4~5時間かけて特定の成分だけを保存する方法で、日本赤十字での成分献血と同様の方法で行われます。
この採血した単核球(リンパ球、単球)の層を細胞培養施設に移送します。
培養
単核球層から単球(白血球の3~8%を占める白血球の成分の一種。感染に対する防衛の開始に重要な細胞のこと)を単離し、樹状細胞へ分化誘導します。
結合
分化誘導された樹状細胞は、未熟な状態です。
これを十分に成熟化させるために引き続き培養し、免疫活性化物質を添加してNKT細胞を活性化する細胞を作り上げます。
この技術は理研免疫再生医学の特許であり、RIKEN-NKT™において使用されています。
また、この免疫活性化物質は、GMP製造(医薬品の製造管理及び品質管理の基準)され、理研免疫再生医学が独占的権利を持っています。
これらの技術は、理研免疫再生医学と提携しているクリニックに提供されています。
体内に戻す
成分採血から2週間後に、NKT細胞を活性化するための細胞(目的細胞)が医療機関に戻されます。医療機関にて、-80℃以下で凍結保存し、患者様が外来したときに、皮下注射または静脈への点滴により体内に目的細胞を戻します。日帰りでの治療になります。
理研発のメディカルサイエンス企業である、株式会社理研免疫再生医学では、NKT細胞標的治療に必要な薬剤や培養方法などを開発して、提携医療機関や共同研究機関等との協力により、保険外診療としてNKT細胞標的治療技術を普及することに努めています。
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