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小児がんは、15歳未満の子どもに発生するがんの総称です。大人のがんとは異なり、生活習慣が原因となることは少なく、特定の遺伝的要因や発育途中の細胞の異常が関係していると考えられています。
治療法はがんの種類によって異なりますが、近年の医療の進歩により、多くの小児がんで治療成績が向上しています。この記事では、小児がんの特徴や症状、治療法について詳しく解説します。
小児がんにはさまざまな種類があり、発生する部位やがん細胞の特徴によって分類されます。代表的なものとして、血液のがんである「白血病」、脳に発生する「脳腫瘍」、リンパ組織にできる「リンパ腫」、神経系に関係する「神経芽腫」などがあります。その他にも、腎臓や肝臓、骨、筋肉など、体のさまざまな部位に発生するがんが含まれます。一方で、大人に多い胃がんや肺がん、乳がんといった臓器の上皮細胞に発生するがんはほとんど見られません。
小児がんの発生メカニズムには、胎児期の細胞の異常が関係していることが多いです。また、特定のがんでは遺伝的な要因が指摘されています。成人のがんと異なり、喫煙や食生活といった環境要因による影響は少ないとされています。
また、大人のがんと比べて進行が速いものが多い一方で、薬物療法(化学療法)や放射線治療がよく効くというのも、小児がんの特徴です。治適切な治療を行うことで回復が期待できるケースが多いため、早期の診断と治療が重要になります。
小児がんの罹患数は年間約2,000~2,300人とされ、子ども約7,500人に1人の割合で発症します。2019年の統計では、小児がんと診断された人数は2,117人で、年齢別にみると0~4歳が最も多く、次いで5~9歳、10~14歳の順となっています。また、男女比では男子のほうがやや高い傾向にあります。
情報参照元:がん情報サービス(https://ganjoho.jp/public/life_stage/child/patients.html)
小児がんは、初期の段階では特有の症状が少なく、風邪や胃腸炎と見分けがつきにくいことがあります。そのため、最初は他の病気と誤認されることも多いです。
がんの種類によって症状は異なりますが、白血病では貧血や皮膚のあざ、鼻血が止まりにくいといった血液の異常が見られることがあります。脳腫瘍では、繰り返す頭痛や嘔吐、ふらつきなどの症状が現れることがあり、リンパ腫では首や脇の下、足の付け根のリンパ節が腫れることがあります。神経芽腫や腎芽腫などの固形腫瘍では、お腹のしこりや腰の痛みがきっかけで発見されることもあります。
また、小児がんは特定の年齢層で発症しやすいものがあるため、年齢ごとに注意すべき症状が異なります。乳幼児では言葉で症状を伝えることが難しく、不機嫌になったり食欲が落ちたりすることが最初のサインとなることがあります。年齢が上がると、頭痛や骨の痛み、視力の低下など、より具体的な症状が現れることもあります。
また、小児がんは進行が早い傾向があり、症状が急に悪化することがあります。症状が続く場合や、明らかにいつもと違う様子が見られるときは、念のため医療機関で相談することが大切です。
情報参照元:がん情報サービス(https://ganjoho.jp/public/life_stage/child/about.html)
小児がんの治療には、「薬物療法(化学療法)」「放射線治療」「手術(外科治療)」「造血幹細胞移植」などがありがんの種類や進行度によって、これらを単独または組み合わせて治療します。
それぞれの治療法について詳しく見ていきましょう。
小児がんの治療で最も多く用いられるのが薬物療法(化学療法)です。抗がん剤を用いて、がん細胞の増殖を抑えたり、腫瘍を小さくしたりすることで、根治を目指します。特に白血病やリンパ腫などの血液のがんでは、薬物療法が治療の主軸となります。
抗がん剤には、がん細胞の増殖を妨げる「細胞障害性抗がん薬」や、がん細胞に特有の分子を標的にする「分子標的薬」などがあり、これらを単独で使用する場合もあれば、複数の薬を組み合わせて効果を高めることもあります。
薬物療法は、がんが全身に広がっている場合にも効果が期待できる点が大きな特徴です。しかし、治療中に吐き気や食欲不振、脱毛などの副作用が伴うため、子どもの体調を慎重に観察しながら治療を進めることが求められます。
放射線治療は、高エネルギーの放射線を使ってがん細胞を破壊する治療法です。主に腫瘍が体の特定の部位に存在する場合に、腫瘍を小さくするための治療や、再発を防ぐための補助療法として行われます。また、手術が難しい場所にある腫瘍に対して用いられることもあります。
小児がんの場合、大人に比べて少ない線量でも効果が出やすい一方で、成長期の子どもに照射すると、その後の発育に影響を及ぼす可能性があるため、治療の際には慎重な計画が立てられます。照射範囲を工夫したり、線量を調整したりすることで、可能な限り正常な組織への影響を抑える努力がされています。
治療中には副作用として、皮膚の炎症、消化器症状(吐き気や下痢)、疲労感などが現れることがあります。また、治療後に臓器機能の低下が起こる可能性もあるため、長期的な経過観察が必要です。
手術は、固形がん(脳腫瘍、神経芽腫、腎芽腫など)の治療で行われることが多く、腫瘍そのものを取り除くことが目的です。
腫瘍の位置や大きさによって、手術単独で完治を目指す場合もあれば、化学療法や放射線治療と組み合わせて行う場合もあります。たとえば腫瘍が小さく、他の組織に広がっていない場合は、治療の初期に手術を行いますが、腫瘍が大きく周囲の臓器や血管に浸潤している場合は、化学療法や放射線治療で腫瘍を小さくしてから手術を行います。
手術の際には、できるだけ正常な組織を残し、子どもの体にかかる負担を最小限にすることが重要です。現在では、体へのダメージを抑える低侵襲手術が行われることもあり、子どもの回復を早める工夫がされています。
造血幹細胞移植は、白血病やリンパ腫など、血液や免疫系のがんに対して行われる治療法です。化学療法や放射線治療を行ってがん細胞を徹底的に破壊した後、新しい造血幹細胞を移植し、血液や免疫機能を回復させます。
造血幹細胞移植には、自分自身の細胞を使う「自家移植」と、他人の細胞を使う「同種移植」の2種類があります。自家移植は、がん細胞を除去した自分の造血幹細胞を移植する方法で、主に神経芽腫やリンパ腫などに用いられます。同種移植は、適合するドナーから造血幹細胞を提供してもらう方法で、主に白血病に対して行われます。
移植後は免疫力が一時的に低下するため、感染症のリスクが高まります。また、同種移植では「拒絶反応(移植片対宿主病)」が起こる場合もあり、慎重な管理が必要です。治療後も継続的な経過観察が行われ、体調や免疫機能の回復を見守ります。
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体内にある“免疫のリーダー”
NKT細胞を活性化して、
がん細胞を攻撃する
「NKT細胞(ナチュラルキラーT細胞)」を人工的に活性化し、免疫を高める治療法です。
NKT細胞は、敵(がん)の特徴を認識し、総攻撃することも、長期にわたって記憶することも可能。
ほかの免疫細胞が分業している仕事を、自身で行いつつ、ほかの免疫細胞に指示を出せるという、免疫のリーダー的役割を果たしています。
成分採血
提携医療機関に外来。受療適格性判断のための血液検査をおこなったのち、約1週間後に成分献血を実施します。
ベッドに横になった状態で、4~5時間かけて特定の成分だけを保存する方法で、日本赤十字での成分献血と同様の方法で行われます。
この採血した単核球(リンパ球、単球)の層を細胞培養施設に移送します。
培養
単核球層から単球(白血球の3~8%を占める白血球の成分の一種。感染に対する防衛の開始に重要な細胞のこと)を単離し、樹状細胞へ分化誘導します。
結合
分化誘導された樹状細胞は、未熟な状態です。
これを十分に成熟化させるために引き続き培養し、免疫活性化物質を添加してNKT細胞を活性化する細胞を作り上げます。
この技術は理研免疫再生医学の特許であり、RIKEN-NKT™において使用されています。
また、この免疫活性化物質は、GMP製造(医薬品の製造管理及び品質管理の基準)され、理研免疫再生医学が独占的権利を持っています。
これらの技術は、理研免疫再生医学と提携しているクリニックに提供されています。
体内に戻す
成分採血から2週間後に、NKT細胞を活性化するための細胞(目的細胞)が医療機関に戻されます。医療機関にて、-80℃以下で凍結保存し、患者様が外来したときに、皮下注射または静脈への点滴により体内に目的細胞を戻します。日帰りでの治療になります。

理研発のメディカルサイエンス企業である、株式会社理研免疫再生医学では、NKT細胞標的治療に必要な薬剤や培養方法などを開発して、提携医療機関や共同研究機関等との協力により、保険外診療としてNKT細胞標的治療技術を普及することに努めています。
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