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がんの進行度を表すための指標を「ステージ(病期)」と呼びます。がんと診断されると、ステージを把握するために、CT検査やMRI検査などのさまざまな検査を行います。
検査結果を踏まえて、がんの大きさや広がりの程度、リンパ節への転移の有無、遠隔転移の有無などを評価し、ステージが決定されます。ステージは一般的に0から4までの5段階に分類され、数字が大きくなるほどがんが進行していることを示します。
具体的には、ステージ0はがんが上皮内にとどまっている状態を指すケースが多く、ステージ4は他の臓器などへの遠隔転移がある状態を指します。ただし、ステージの定義はがんの種類によって異なるため、数字だけでがんの状態を一律に判断することはできません。
ステージは、治療方法や方針、今後の経過を考えるうえで重要な情報です。療前の検査だけでなく、手術後の病理検査などによってステージが変わる場合もあるため、検査結果を踏まえて確認することが大切です。
大腸がんや胃がん、乳がんなどの固形がんでは、国際的な基準であるTNM分類をもとにステージを決定することが多いです。TNM分類では、Tumor(腫瘍)、Node(リンパ節)、Metastasis(転移)の3つの要素によって、がんの進行度を評価します。
具体的には、がんの大きさや発生した臓器の壁への浸潤の程度、転移しているリンパ節の数や広がり、離れた臓器や組織への転移などを確認します。これらの結果を組み合わせて、最終的なステージが決定されます。
一方で、白血病や悪性リンパ腫などの血液がんは、固形がんとは異なる分類方法が用いられます。たとえば白血病では、細胞の種類や染色体の異常などをもとに分類します。がんの種類によってステージの考え方や分類方法が異なる点に注意しましょう。
がんのステージは、治療前の検査や手術後の病理検査などを通じて判定されます。
内視鏡検査や病理検査によってがんと診断されると、CTやMRI、PET検査などの画像検査が行われ、がんの広がりや転移の有無などを確認します。治療前に判定されたステージをもとに、治療方針が決まります。
手術を行う場合には、手術後により詳しいステージが判定されます。手術で切除した組織を顕微鏡で調べる病理検査によって、画像検査だけでは分からなかった小さなリンパ節転移や、がんがどの程度まで深く入り込んでいるかなどを確認できます。
そのため手術前の検査で判定されたステージが、手術後の病理検査によって変わる場合もあります。
ステージ0やステージ1のがんは、比較的早期の段階にあるがんです。ただし、ステージの定義や具体的な状態は、がんの種類によって異なります。
たとえば大腸がんなどでは、ステージ0はがんが粘膜内にとどまっている状態を指します。ステージ1では、がんがより深い層まで浸潤しているものの、リンパ節や他の臓器への転移がない状態などが該当します。
一般的に、早期のがんは治療によって治癒を目指せる可能性が高く、がんの種類や状態によっては、内視鏡治療や手術など、比較的身体への負担が少ない治療を選択できる場合があります。
早期発見・早期治療につなげるためにも、定期的な検診や気になる症状がある場合の早めの受診が重要です。
ステージ2のがんは、がんの種類によって具体的な定義が異なります。一般的には、がんが発生した臓器の中でより深く浸潤しているものの、リンパ節や離れた臓器への転移がない状態などが該当します。
ただし、がんの種類によっては、腫瘍の大きさやリンパ節への転移などを組み合わせてステージ2と判定する場合もあります。
ステージ2では、手術によってがんを切除する治療が検討されることが多く、がんの種類や再発リスクなどによっては、手術後に化学療法などの追加治療を行う場合もあります。放射線療法が選択肢となるケースもあります。
ステージ3のがんも、具体的な定義はがんの種類によって異なります。一般的には、がんが周囲の組織へより深く広がっていたり、リンパ節への転移が認められたりするなど、ステージ2よりも進行した状態を指します。
一方で、ステージ4のような遠隔転移はないことが多い点が特徴です。ただし、これもがんの種類によって定義が異なるため、一律には判断できません。
治療方法としては手術や化学療法、放射線療法などを組み合わせて行う場合があります。がんの種類や広がり、患者さんの状態によって治療方針が異なるため、担当医と治療方法について十分に相談することが大切です。
がんが、がんが発生した臓器から離れた他の臓器や組織に転移することを「遠隔転移」といいます。一般的に、遠隔転移がある場合はステージ4と判定されます。
遠隔転移は、がん細胞が血液やリンパ液などを介して他の臓器や組織へ移動することで起こります。転移先としては、肺、肝臓、脳、骨などがあります。
ステージ4では、がんが原発部位だけでなく、離れた臓器や組織にも広がっているため、手術だけで完全にがんを取り除くことが困難です。そのため、がんの種類や状態に応じて、薬物療法や放射線療法などを中心とした全身治療が検討されます。
ただし、ステージ4と診断されたからといって、必ずしも「末期がん」を意味するわけではありません。がんの種類や転移の状態、治療への反応などによって経過は大きく異なります。
ステージ4と診断された場合も、担当医から病状や治療の選択肢について説明を受け、自分に合った治療方針を相談することが大切です。
ステージが高いほど、がんが進行している傾向はあります。ただし、ステージだけで余命や予後を判断することはできません。がんの種類や進行度、患者さんの年齢や体力、がんの性質、治療への反応などによって、治療後の経過は大きく異なります。
たとえば、同じステージ4でも、がんの種類や転移の場所、転移した数などによって治療方針や予後は異なります。また、新しい薬や治療法の登場によって、進行したがんでも長期間にわたって病状をコントロールできるケースもあります。
そのため、ステージだけを見て「余命がどのくらいなのか」と判断するのではなく、自分のがんの種類や状態、治療の選択肢について担当医に確認することが重要です。
がんの種類によって、ステージの決め方や考え方は大きく異なります。
大腸がんや胃がん、乳がんなどの固形がんでは、TNM分類をもとにステージが決まることが多いです。
一方で、白血病や悪性リンパ腫などの血液がんでは、固形がんとは異なる分類方法が用いられます。たとえば白血病では、細胞の種類や染色体の異常などをもとに分類します。
同じステージであっても、がんの種類によって病状や治療方針は異なります。自分のがんのステージが何を意味するのか、担当医に確認することが大切です。
がんにおけるステージとグレードは、どちらも病気の状態を表す指標ですが、評価する対象が異なります。
ステージは、がんがどの程度広がっているかという「進行度(病期)」を表します。一方、グレードは、がん細胞の形や性質などから、がんの悪性度を評価する指標です。
ステージとグレードは、治療方針や予後を考える際の参考になります。ただし、両者の関係はがんの種類によって異なるため、「ステージが低ければグレードも低い」「グレードが高ければステージも高い」と一概に判断することはできません。
治療方針を決める際には、ステージやグレードだけでなく、がんの種類や性質、患者さんの状態などを総合的に考慮します。
がんのステージは、がんがどの程度広がっているのかを示す重要な指標です。一般的には0から4までの段階に分類されますが、ステージの定義や判定方法はがんの種類によって異なります。
ステージは治療前の画像検査などで判定され、手術を行う場合には、術後の病理検査によってより詳しい状態が分かることがあります。ステージだけで治療後の経過や余命を判断することはできないため、自分のがんの種類や状態について担当医から詳しく説明を受けることが大切です。
医師、医学博士、総合内科専門医。都内の大学病院勤務を経て、現在はアメリカで研究中。医療関連の記事の執筆や監修、医療系動画監修、医療系コンテンツ制作など幅広く手がけている。研究の傍ら、医学の知識や医師の経験を活かし、患者や患者家族のためになるコンテンツ作成を目指している。
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体内にある“免疫のリーダー”
NKT細胞を活性化して、
がん細胞を攻撃する
「NKT細胞(ナチュラルキラーT細胞)」を人工的に活性化し、免疫を高める治療法です。
NKT細胞は、敵(がん)の特徴を認識し、総攻撃することも、長期にわたって記憶することも可能。
ほかの免疫細胞が分業している仕事を、自身で行いつつ、ほかの免疫細胞に指示を出せるという、免疫のリーダー的役割を果たしています。
成分採血
提携医療機関に外来。受療適格性判断のための血液検査をおこなったのち、約1週間後に成分献血を実施します。
ベッドに横になった状態で、4~5時間かけて特定の成分だけを保存する方法で、日本赤十字での成分献血と同様の方法で行われます。
この採血した単核球(リンパ球、単球)の層を細胞培養施設に移送します。
培養
単核球層から単球(白血球の3~8%を占める白血球の成分の一種。感染に対する防衛の開始に重要な細胞のこと)を単離し、樹状細胞へ分化誘導します。
結合
分化誘導された樹状細胞は、未熟な状態です。
これを十分に成熟化させるために引き続き培養し、免疫活性化物質を添加してNKT細胞を活性化する細胞を作り上げます。
この技術は理研免疫再生医学の特許であり、RIKEN-NKT™において使用されています。
また、この免疫活性化物質は、GMP製造(医薬品の製造管理及び品質管理の基準)され、理研免疫再生医学が独占的権利を持っています。
これらの技術は、理研免疫再生医学と提携しているクリニックに提供されています。
体内に戻す
成分採血から2週間後に、NKT細胞を活性化するための細胞(目的細胞)が医療機関に戻されます。医療機関にて、-80℃以下で凍結保存し、患者様が外来したときに、皮下注射または静脈への点滴により体内に目的細胞を戻します。日帰りでの治療になります。

理研発のメディカルサイエンス企業である、株式会社理研免疫再生医学では、NKT細胞標的治療に必要な薬剤や培養方法などを開発して、提携医療機関や共同研究機関等との協力により、保険外診療としてNKT細胞標的治療技術を普及することに努めています。